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古武術に学ぶ楽器演奏

楽器演奏の上達法とは?(要予約)

「古武術に学ぶ楽器奏法」  講座募集中!
音教楽器店 本店  ビジター:¥3,150(1回)
メンバー:¥5,250(2回)月謝制

sirakakawa.kouno

「古武術の知恵」~呼吸深まり音に奥行き~
フルート奏者:白川真理講師(左)と
武術家:甲野善紀先生(右)
日経新聞 夕刊 2009年12月11日掲載

「古武術に学ぶ楽器奏法」 ~目からウロコの上達法~

本コース

□時間:90分/月2回
原則第2・4日曜10:30~12:00
□月謝:5250円(税込)
□講師:白川真理

本講座以外にフルートコースも開講中!
たまプラーザ:木曜日   あざみ野:金曜日

『古武術と楽器奏法』意外な取り合わせに驚かれる方もいらっしやるのではないでしょうか。

7年前に古武術家、甲野善紀先生と出合い、過去の様々な文献を元に「居つかない」身体の使い方を研究されている先生独自の体術、手裏剣術、抜刀術を拝見し技を受け衝撃を受けました。それ以来先生をお招きし隔月で「音楽家講座」を主催し、その中で、自分の専門のフルートだけでなく、ヴァイオリン、ピアノ等、多くの楽器奏者にも有効な「目からうろこ」の身体の使い方などをお教えいただき、また自分でも多くの気付きがありました。
武術も楽器演奏も「身体を使う」という点で一致しています。そして、演奏会、発表会などで緊張した時に自分の身体が思い通りにならない、というのは多くの方が経験されているのではないでしょうか。「生きている身体」というものは、現代の物理や科学だけでは説明しきれないブラックボックスである、と甲野先生はよくおっしやいます。現代ではともすれば切り離されて語られることの多い「技術論」と「精神論」は本来ひとつのものであったということも、実際にこの身体の使い方を稽古、応用していく中で気付くことができました。

『古武術に学ぶ』ということは如何なることか?それは決して特別なことや不思諌なことではなく、近代化や西洋化の文化や暮らしの中で失われた古来の身体の使い方を見直していくこと、本来の自然な身体の使い方を探求していくことです。
部分的な筋力のみに頼るのではなく、ねじらない様に、踏ん張らない様に身体全体を協調させて使うこの技法は小柄な私にはとても有効でした。また人は誰しも年を重ね、筋力は衰えていくものです。それをことさらトレーニングで増強させて、というのではなく、現在の自分自身の身体の使い方や動きの質を変えていくことで、より上質なパフォーマンスも可能であることを実感しております。

「居つかない」立ち方に役に立つ、拙作の「足半(あしなか)」も手作りしたりもしています。これは鎌倉武士が元延の時に履いて戦っていたというもので、草鞋を半分にした様な履物です。最近私は演奏時にこの足半を履いております。まずは、この「立ち方」の変化を味わっていただければ、と思います。

フルートも、フルート以外の楽器の方、楽器持参でどうぞ。また楽器に取り組んでいらっしやらない方にとっても、日常の身体の使い方が楽になるヒントも沢山得られると思います。どうぞお申し込みください。自分自身の身体の中にもともと隠されていた宝物を一緒に掘り起こしていきましょう。
2010年春  白川真理

白川真理:音教楽器店講師・フルート奏者武蔵野音楽大学卒業。(青木明、佐伯隆夫、R.コバーチュ、S.フィンンダ諸氏に師事。)ミュンヘンにて、M.ヘンケル女史(現ミュンヘン音大教授)のもと、1年半、研鑽を積む。
フルート界重鎮で、作曲家、川崎優氏率いる、日本初の女性だけのアンサンブル「ムジカ・フィオーレ」の中心メンバーとなり活動。TV出演、サントリーホール での定期公演に出演。
CD「セレナーデ~flow~」好評発売中。2003年より古武術研究家、甲野善紀氏のもとで、楽器への身体操法の応用を研究。甲野善紀氏を招いての「音楽家の為の身体操法講座」を隔月で主催し、現在に至る。新潮社「身体から革命を起こす」(甲野善紀、田中聡、共著)にインタビューが掲載。専門誌「ザ・フルート」にて、「古武術に学ぶフルート」を連載。(2005年6月~2006年4月)
銀座山野楽器、防衛大等の依頼で古武術を応用した身体操法を講演、演奏。1999年より植村泰一氏(元NHK交響楽団、東京音大理事長、現東京音大名誉教授)に師事し、19~20世紀半ばに作られたオールドフルートの魅力に開眼。
フランス製のヴィンテージフルート、5代目ルイロットを駆使したコンサートで活動。2006年5月に関根秀樹氏(和光大学講師、民俗学、民族楽器、他)により復元制作された竹笛「江平(えだいら)の笛」と出会う。この笛は平成11年に福島県江平遺跡より、「天平十五年」(743年)と記された木簡と共に発掘された奈良時代中期の日本最古の竹笛。この笛の為にオリジナル楽曲を作り演奏し、NHKTV、地元FM放送等に出演。
甲野善紀:武術家1949年東京生まれ。武術を基盤とした身体技法の実践研究者。1978年武術稽古研究会、松聲舘を設立し、剣術、抜刀術、杖術、槍術、体術等の武術の研究を始める1992年固定的支点を基にしたヒンジ運動や捻り、うねりを伴う 一般化された動きの問題点に気づき、これを克服する方法の一つとして「井 桁崩しの原理」を発表。その後研究を重ね、1999年からこの術理がバスケットポールに応用されて成果を挙げ、以後野軋陸上削立、ラグビー、総合格闘技、卓球(2004年、2005年と卓球全日本女子シングルスを二連覇した平野早矢香選手等にその具体的成果が出ている。)等にも拡がる。スポーツの他、楽器演奏、舞踊、介護、工学、教育といった分野からも関心 を持たれ、その応用が注目されるようになる2003年10月から2ケ月間、全8回にわたって「古の武術に学ぶ」というタイトルの許にNHK教育テレビ「人間講 座」で放映され、その後2005年4月にはNHK総合テレビ「課外授業・ようこそ 先輩」が放映されて、さらに広範なジャンルの人々に知られるようになる。
2003年秋、武術稽古研究会を解散し、より多くの分野と多角的な交流をはじめる。最近では、野口聡一宇宙飛行士との交流が話題になった。著書
「表の体育 裏の体育(壮神社・PHP文庫)
「剣の精神詩」〈新曜社)
「自分の頭と身体で考える」PHP文庫〉(養老孟司氏との共著)
「スプリット」(新曜社、名越康文氏、カルメン・マキ女史との鼎談)
「古武術に学ぷ身体操法(岩波書店〉
「武」(宝島社、井上雄彦氏との共著)
「身体から革命を起こす」(新潮社、田中聡氏との共著)など多数。
ビデオも10巻以上出ている。